海老蔵、光悦の茶碗購入「私の宝物に」
歌舞伎俳優の市川海老蔵が本阿弥光悦の茶碗を購入し、5日に手元に届いたことをその感激とともにブログで伝えた。
「京都にて購入した光悦が届いたのです。いやー嬉しい…」と、憧れの逸品を手にして海老蔵は感慨にふけった。
南座での「市川海老蔵特別舞踊公演」のため4月下旬に京都に滞在していた海老蔵。その際、楽屋で図版を繰りながら「膳所光悦やら赤楽の乙御前、此間美術館でみたのですが…いつか欲しいな…と笑」とブログに記していた。その「いつか」が「すぐ」訪れたようだ。
ブログに掲載した写真は、箱から出そうとする際のもので、やや小ぶりな茶碗か。
「まさか光悦を私がもつことになろうとは…ふさわしい人物にならなくては…」と、袋のひもをほどこうとする指先から緊張がうかがえる。
本阿弥光悦は安土桃山・江戸前期の書家で陶芸家。書は寛永の三筆の1人に数えられ、陶芸、漆芸、茶の湯等、当時の芸術一般に携わったマルチ芸術家だった。茶碗には国宝、重要文化財の指定を受けた逸品も数多い。
「光悦の茶碗…多分日本に殆どないものなので私の宝物にしていこうと思います」というほどの宝を手に入れた海老蔵の興奮が伝わってきた。