NHK「やらせ」認めず訂正報道しない

 昨年5月放送のNHK「クローズアップ現代」など2番組にやらせ行為があったと指摘された疑惑に対し、NHK調査委員会が28日、放送ガイドラインを逸脱する「過剰な演出」や「視聴者に誤解を与える編集」が行われたとする一方で、「やらせはないと判断した」との調査報告を発表した。

 この問題は、大阪府内の飲食店店員の男性(50)が、昨年4月にNHK記者から演技指導を受け、出家詐欺の架空のブローカー役を演じるVTR収録に応じたところ、番組で本物のブローカーと報じられたと訴え、訂正報道を求めているもの。

 A4用紙26枚に及ぶ調査報告は、大半がやらせ疑惑に対する抗弁の色合いが強く、取材手法などの問題点を並べるも、ギリギリのところで「やらせ」に関してだけは認めないNHK側の姿勢がにじみ出ていた。

 調査報告には「ブローカーと断定的に伝えたことは適切ではなかった」との記載はあった。ただ、この日、男性側の代理人がNHK側に問い合わせたところ「訂正報道の予定はない」との回答があったという。

 報告書では、男性側が演技したセリフと主張しているVTR内の発言をとらえ、出家詐欺に関する内容が「聞きかじったなどというレベルを超えている」「何らかの関係がある者でなければ知り得ない知識や情報を多く含んでいる」「語り口調は自然であり、よどみのないものであった」と、NHKの主観とも見られる指摘を並べ立てる記載もあった。

 「本物のブローカー」と断じる裏付けに関しては「今回の調査でも確認されていない」としながら、男性にさらなる疑惑の目を向けたかのような記載に、男性側は反発した。

 男性は代理人を通じて「NHKの判断がこのような結果になったことは、とても残念ですし強い憤りを感じます」との談話を発表。関係者によると「ふざけるな」と憤慨しているという。

 男性はすでにBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害申し立てを行っていることから「今後は、BPOの手続きにおいて、私の名誉が回復されるよう努めていきます」とした。

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