俳優・小林薫（６３）の主演映画「深夜食堂」が３１日、公開され、東京・銀座で舞台あいさつを行った。

　深夜に開く路地裏の食堂のマスター（小林）と客の人間模様を描く作品で、深夜に放送されたテレビドラマシリーズも人気だった。

　小林は満員の客席を見渡し、「われわれにとっては今日が正月みたいなもんで、客入りが悪ければ凶ですが、大吉を引き当てた思いです」とファンに感謝。

　「松岡（錠司）監督が舞台裏で目頭を押さえているのを見て、胸がキュンとなってしまいました」と暴露した。これには松岡監督も赤面。「トイレで号泣してたのは小林薫さんです」と逆襲したが、小林は「なんで泣かなきゃいけないんですか」と役柄同様の静かな笑みでいなしていた。

　また、高岡早紀（４２）、筒井道隆（３８）、オダギリジョー（３８）らも交えた豆まきし、客席を沸かせた。