「殉愛」訴訟、長女が「父汚された」 

 昨年1月に亡くなったやしきたかじんさんの長女が、たかじんさんの闘病生活を描いた百田尚樹氏のノンフィクション「殉愛」によってプライバシーを侵害されたとして発売元の幻灯舎に出版差し止めなどを求める訴えを起こした訴訟の第1回公判が21日、東京地裁で行われた。

 原告側代理人の弁護士だけが出廷した公判は、被告側が認否を留保。原告側は長女の陳述書を用意していたが、提出には至らなかった。

 訴状によると、百田さんはやしきさんと一昨年10月に再婚した妻との闘病生活をまとめて「殉愛」を執筆、昨年11月に出版した。その中で、長女はやしきさんに金を無心するなどして確執があったと描かれている。

 裁判長は「問題となる部分を別紙に書き出すように」と、どの記述が訴因のプライバシー侵害、名誉棄損、敬愛追慕の念の侵害にそれぞれ該当するのか、明確にするよう原告側に求めた。

 代理人弁護士の説明によると、長女の陳述書には「私は父のことが好きだったし、私たちに取材もなく出版されショックを受けた」「本の中でお金を無心するいやしい娘という風に書かれ、これは違うという部分に付箋を貼っていったら付箋でいっぱいになった」「

心を踏みにじられる思いで涙が止まりませんでした」「かけがえのない父をけがされた思いです」等の記述があるという。

 次回公判は2月20日に行われる予定。

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