岩城、黒沢 健さん、文太さんをしのぶ

 ベテラン俳優の岩城滉一(63)、いしだあゆみ(66)、黒沢年雄(70)、小野武彦(72)、前田吟(70)が5日、都内でNHK-BSプレミアムのドラマ「ラギッド!」(来年2月21、28日 後7・30)の制作発表に登場。11月に死去した俳優・高倉健さん(享年83)、菅原文太さん(享年81)への追悼の思いを語った。

 高倉さんへの思いに岩城は「訃報を聞いて驚いた。かなりショックを受けた」という。「自分が困った時などには、CDに声を入れて送ってくれた」とアドバイスや激励の言葉を送ってくれたこと明かした。「僕的には、杖(つえ)をついて歩く健さんを見たくないと思っていた。いずれはみんなが行く道。昭和の大スターが亡くなるのは当然なんです」と話すも、寂しそうだった。

 また健さんと映画「新網走番外地 吹雪の大脱走」で共演した黒沢は「人間として、男として最後まで突き通したのが素晴らしい。巨像と実像をわからなくしているのは、まねできない。人に見られながらも高倉健を全うしたと思う」と語り、菅原さんともども「(2人とも)一番いい時に亡くなったと思う。美しい形で亡くなったのが素晴らしい」とスターの幕引きを評した。

 健さん、文太さんと2本ずつ共演した前田は「当時の僕は、スターの方と現場であまり会話しなかった。遠くから素晴らしい方だなと見ていた」と振り返ったが「年を取ってから、もう1回共演してお話したいと思っていた」と、その機会もかなわなくなり、残念そうだった。

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