俳優の菅原文太さんが亡くなったことをうけ、映画「仁義なき戦い」や「トラック野郎」などで共演した芸能人からお悔やみのコメントが続々と寄せられた。

　吉永小百合「本格的な共演は『映画女優』だけでしたが、密度の濃い日々でした。市川崑監督のもと、溝口監督と田中絹代さんにふんしての芝居でしたが、緊張感の中で胸が躍りました。近年の社会的なご発言も私の心に強く響いております。ご冥福をお祈り申し上げます」

　映画「仁義なき戦い　広島死闘篇」などで共演した北大路欣也「激しく、熱い、文太さんの波動が忘れられません」

　映画「仁義なき戦い」で共演した俳優松方弘樹「色んなことを教えていただいた。文太さんは９つ上、高倉健さんは１１歳上。（私は）とても相手にはならないんですが、文太さんはまだ近かった。いい兄貴分でした。ショックどころじゃない」。

　映画「トラック野郎」で共演したせんだみつお「映画でとってもかわいがってもらって目頭が熱くなります。巨星落つ、というか、昭和のスターが１人ずつ亡くなっていくことはつらいです」。

　神木隆之介「映画『妖怪大戦争』撮影時にはとても良くして下さり、本当の祖父のようでした。またご一緒したいと思っていましたので、本当に残念です」。

　ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は菅原さんが始めた国民運動グループ「いのちの党」の活動や、雑誌での対談などで交流。「日本人の精神を代表した人たちが亡くなるのはぽっかり穴があいたような感じがします。日本の今の政治、社会、文化に対するありように危機感を抱いていた」。

　歌手小林幸子「ビックリしました。ヤクザの役をやっているときは、本物が来たような近寄りがたい雰囲気がありましたが、普通のときは優しく声をかけて頂いていました。素敵な方でした」。