博多大吉、故児玉清さんに受けた恩語る

 お笑いコンビ博多華丸・大吉の大吉が31日、フジテレビ系「ノンストップ!」に出演し、2011年に胃がんで亡くなった児玉清さんからかつて受けた「恩」を打ち明けた。

 博多華丸・大吉は児玉清さんのものまねをネタに、2006年のR-1グランプリを勝ち取った。

 その後すぐ来た仕事が、NHKEテレの「ドイツ語講座」だった。2人はなぜこの仕事がきたのか不思議がったが、予定の1年を終え、最終収録後の打ち上げで初めて番組スタッフから教えられた。

 当初はドイツ語の堪能な児玉さんに、そのものまねでブレイクしている華丸・大吉を絡めて、というプランだったのだ。

 しかし、児玉さんは「教育テレビでお笑いの要素を持つのはいかがなものか」と出演辞退、その上で「今回、私はお断りするけれど、あの2人は使ってあげてください」と進言したことから華丸・大吉だけが起用されたのだという。

 大吉は「いつか恩返ししたかったんですが」とその死を残念がり「ものまねも怒ってはおられなかったけれど、一度だけ言われたことがあります」と児玉さんの言葉を紹介した。「僕のものまねをやってもいいけれど、いつまでも頼っていたら2人は成長しないのではないか」と、あくまでも2人の身になった温かい言葉だった。

 13年ぶりに復活したフジテレビ系「HERO」の初回放送のエンディングでは、前作で鍋島次席検事を演じた児玉清さんに敬意を表して「Special Thanks 児玉清」が流れ、児玉さんの存在の大きさや温かい人柄が今、再認識されている。

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