三國さん伝説の“お蔵入り”映画公開に

三國連太郎さんの思い出を語った長山藍子(右)と誠直也
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 昨年4月に死去した俳優・三國連太郎さん(享年90)の生涯唯一の未公開作となっていた映画「朽ちた手押し車」が3日、撮影から30年を経て公開され、都内で共演の長山藍子(72)と誠直也(65)が初日舞台あいさつを行った。

 三國さんに加え、田村高廣ら家族役で共演した人物は、公開までの30年間に長山と誠以外の全員が鬼籍に入ってしまった。

 そんな中で初日を迎え、長山は「30年前に撮影したけど、今、上映されるのはすごいこと。感動している」と感極まって涙を流した。当時の三國さんの演技にも「老人役のために、わざわざ前歯を抜いて演じていた」と明かしていた。

 同作は1984年に製作されたが、老老介護や、病苦からの安楽死を願う認知症患者と家族の姿を生々しく描き、大手映画会社の配給が決まらず、“お蔵入り”となっていた。

 三國さんが80代の“痴呆老人”(当時の表現に基づく)を演じるにあたり、前歯を抜くなど、迫真の演技を見せている。

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