石川遼 今週も新境地ドライバーでVへ
「男子ゴルフ・アジアパシフィック・ダイヤモンドC」(24日開幕、大利根CC=パー70)
今季国内初戦となった前週のANAオープンで優勝し、通算12勝目を挙げた石川遼(24)=CASIO=が2週連続の国内戦に出場。22日のプロアマ大会では、パー3以外のホール全てで第1打にドライバーを用い、「制御不能の曲がり」とジョークを交えながら、先週同様に飛ばしてスコアメークの方針を貫く新境地の姿勢を示した。
最終18番パー5でドライバーショットを左の林に大きく打ち込んだ。脱出を試みた第2打でも前の木に当たった。このホールで石川は団体戦で行われたベストボール方式のプロアマ大会ルールによって、自分のボールでのプレー続行を放棄した。
左打ちの米男子プロ、バッバ・ワトソンを右打ちにしたような、フォロースルーを高く伸ばしていくスイング。ラウンド後は自身のドライバー・ショットについて、「前傾姿勢を崩さないこと。深いトップで捻転できているので、フォロースルーを一気にフィニッシュまでもっていくことを意識している。それが飛距離につながっている」と解説。ワトソンのようにフェードボールのイメージを意識していることと同時に、林間コースの大利根CCが「フェードが打ちやすいホールが多い」と明かした。
プロアマ大会の18番のように、左へ打ち出していくフェード・ヒッターの多くが抱える左へ飛び出す危険については、「常にあります。気にしてないです」ときっぱり。今週も石川は「飛ばし」へのこだわりで2週連続優勝を目指す。