石川遼がV「米ツアーでも優勝」の予感

 「ANAオープン・最終日」(20日、札幌GC輪厚C=パー72)

 通算13アンダートップタイで出た石川遼(24)=CASIO=が5バーディー、3ボギーの69で回り、通算16アンダーで今季国内ツアー初出場初優勝。昨年セガサミーカップ以来のツアー通算12勝目を挙げた。宮里優作が通算14アンダーで2位に食い込んだ。

 ◇      ◇

 米ツアーで苦戦した石川が脱皮のきっかけをつかんだ。今週はどんなに狭いフェアウエーのホールでも、ひるまずにドライバーを振った。この日もパー3を除く14ホールでドライバーを握り、ドライビングディスタンス2位の飛距離でアドバンテージをつかんだ。

 首位に並んでいた小田孔と最終組で出て4番まではお互いにパーが続いたが、先に均衡を破った。5番パー5で第2打を花道まで飛ばしてバーディー。7番では15メートルのフックラインを読み切ってバーディーを奪い、完全に流れを呼び込んだ。

 先週のツアー外競技「ネスレ日本マッチプレー選手」1回戦で負け、ゴルフが縮こまっていると感じた後でスタッフと話し合い、ひとつの結論を出した。

 「(ANAでは)20オーバーで予選落ちしてもいいからドライバーで攻めまくろう。チャレンジしないと先は明るくならない」。今週はその決意を実践し切って結果を出した。

 「今まではこの狭い輪厚のコースに合わせたゴルフをさせられていた感じがする。自分のドライバーで攻めるプレースタイルが合っていなかったのではなく、自分のプレースタイルを貫けなかった。今週はドライバーで飛ばしてアドバンテージをつかむ自分のゴルフが通用した。米ツアーでもこういうゴルフができれば、もしかしたら優勝できるのかもしれない」

 15日は両親の25回目の結婚記念日だったが、この日、優勝という最高のプレゼントを贈った。「今週つかんだ自信は大きい。だからこそ今週だけでなく、来週以降もっと広げていきたい」。来週のダイヤモンドカップ、再来週の東海クラシックと出場予定。ニュー石川遼に期待したい。

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