【パリ共同】テニスの全仏オープンの大会責任者、ギー・フォルジェ氏が３０日、第９日の全試合が中止になったことを受けてパリのローランギャロスで記者会見し、入場券の払い戻しなどに伴って発生する経費が、約２００万ユーロ（約２億４６００万円）に上る見込みだと明らかにした。

　大会会場は改修が進まず、センターコートの屋根設置計画も実現の見通しが立っていない。同氏は「一番大事な問題は、各地から見に来てくれる観客のこと。われわれの損失額がいくらになるかは問題ではない」とし「今日の中止で、多くの人が事の重大さを認識するはずだ」と語った。