宇野昌磨 世界舞台かかっていても強気

4連覇し、笑顔で写真に納まる羽生結弦(中央)。左は2位の宇野昌磨、右は3位の無良崇人=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
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 「フィギュアスケート全日本選手権」(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子フリーが行われ、SP2位の宇野昌磨(18)=中京大中京高=が169・21点でフリー3位、合計267・15点で昨年に続き2位。世界選手権出場を確実にした。

 ミスにも気後れすることはなかった。冒頭の4回転トーループが2回転となり、中盤の4回転トーループ-2回転トーループも連続ジャンプにできなかった。加点のために予定を変更して、最後のジャンプを4回転-2回転のコンビネーションに変えようと試みたが、ジャンプが抜けて2回転に。それでも「逃げずに終わって満足。今回は最後まで攻めた。今までなら最後にやめておこうというところ」と笑顔で語った。

 成功の可能性は低かった。ジャンプの失敗をカバーする練習は行ってきたが、疲労のピークとなる最後のジャンプに4回転からの連続ジャンプは「1、2回しか成功していない」。それでも「今回は最後まで攻めたいという気持ちがあった。これを間違いだという人もいるかもしれないけど、僕の中では間違いじゃない。今後のためになる」と言いきった。

 シニアデビューの今季はGPファイナルで3位に入るなど躍進した。前日のSPは2位。総合2位以内なら確実という世界選手権出場がかかったフリーで賭けに出たのは若武者らしい選択だった。

 2年連続で全日本選手権2位となったが、「去年はたまたまという気持ちが強かったが、今年は練習してきた成果が試合につながった」と達成感も口にした。攻め続けた演技は、羽生とともにこれから日本男子を背負っていく自覚の表れだろう。

 これまでなかった重圧も感じたのか、堅さがあった序盤は「よく覚えていない」と初々しさも残る。それでも「ノーミスで全部危ないジャンプというよりすがすがしい気持ち」と強気を貫いた18歳。世界のトップが集結する大舞台が次の戦場となる。

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