羽生、世界のスーパースターに肩並べた

 フィギュアスケートのGPファイナル(バルセロナ)でSP、フリー、総得点の世界歴代最高記録を更新し、男子史上初の3連覇を達成して15日に帰国した羽生結弦(21)=ANA=。当日、現地スペインのアナウンサーは、世界スポーツ界のビッグネームに羽生を並べて興奮実況した。

 GPファイナルのフリー。演技中、「ジーニアス!」を連発したある海外の実況アナウンサーは、演技後、感嘆の声でこう言った。

 「ジョーダン・スピース(ゴルフ)、フロイド・メイウェザー(ボクシング)、メッシ、ロナウド(サッカー)、This guy」-。

 スピースは、今年、マスターズと全米オープンのメジャー2勝を達成したゴルフ界のニュースター。メイウェザーは今年、マニー・パッキャオとの「世紀の一戦」が話題になったボクシング界のスーパースターで、“地球上で最も稼ぐスポーツ選手”としても知られる。メッシ(バルセロナ)、ロナウド(レアルマドリード)は言わずと知れたサッカー界のトップに君臨する選手たちだ。もちろん羽生はまだ世界的な知名度では彼らに及ばないかもしれないが、ここ2戦のパフォーマンスは、それだけ世界に衝撃を与えたのだろう。

 羽生の次戦は、4連覇の期待が懸かる25日からの全日本選手権(札幌)。今後は世界中の目が集まることになるが「重圧は常にあるもの。それを受け止めて、自分の力を発揮できるようにしたい」。世界最高峰の重圧を跳ね返しながら、終わりなき究極を求めていく。

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