錦織、全米の悪夢再び…ペアに逆転負け
「男子テニス・楽天ジャパンオープン・準決勝」(10日、有明テニスの森公園)
シングルス準決勝が行われ、連覇を狙う世界ランク6位の第2シード、錦織圭(25)=日清食品=は、8月の全米オープンで敗れている同32位のブノワ・ペア(26)=フランス=と対戦。第1セットを6-1で取る快調な滑り出しを見せたが、その後は4-6、2-6と逆転負けし、決勝進出を逃した。
“錦織キラー”に再び苦杯を喫した。ペアには過去2勝1敗ながら、全米オープンではマッチポイントから逆転され、まさかの1回戦敗退。錦織は前日の会見で「嫌な思い出しかない。どちらかというと対戦したくない」と苦手意識をあらわにしていたが、悪夢は現実のものとなった。
第1セットこそ6-1と圧倒したが、第2セットから息を吹き返したペアに苦しめられた。別人のように強烈なサーブ、バックを繰り出すペアを攻め切れず、最終ゲームも2ブレークを奪われ力尽きた。
連覇を逃した錦織は「全米の時よりはいいテニスができたが、彼のプレーの質がよかった。サーブもよくなって、バックも振り切ってきた。第2セットから彼のレベルが上がったのが一番の敗因」と振り返った。来週からは上海マスターズが始まるだけに「テニスはよくなってきてる。上海、バーゼル、パリと続くので、いいプレーを続けたい」と切り替えた。