引退の野村忠宏「五輪にかかわりたい」

引退までの経過を話し、言葉をつまらせる野村忠宏=大阪市内のホテル(撮影・田中太一)
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 柔道男子60キロ級で五輪3連覇を果たし、29日に現役最後の試合を戦った野村忠宏(40)が31日、大阪市内で会見を行った。五輪で獲得した3つの金メダルと共に登場した。

 試合後の会見では「体の限界」を理由としていたが、さらに言及。「心の限界と体の限界、自分はどの限界を感じて引退するのだろうかと、考えたこともあったが、自分には心の限界はないと思った。ただ、現実的に体の限界だと思った」と、痛めた両膝と右肩に痛み止めの注射や薬を用い、体に無理をさせながら試合に臨んでいたことも明かした。

 今後については「具体的には決まっていないけど」としながらも「世界を目指す若い選手に、いろんな経験を伝えていきたい」と話した。

 また「自分を一回り、二回り成長させてくれた五輪が来年リオで、5年後は東京である。選手としては関われないし、どういう関わりができるかまだ分からないけど、何らかの形で関われたらうれしい」と五輪への思いも口にした。

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