ジョコビッチ珍プレーまさかの失点
「全仏オープンテニス 2回戦」(28日、パリ)
王者の手から水が漏れた。第1シード、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が珍プレーを演じた。
アクシデントがあったのはストレート勝ちしたジル・ミュラー(ルクセンブルク)戦の第3セット。4-1で迎えた第6ゲーム、ジョコビッチの強烈なセンターへのサービスを、ミュラーは懸命にリターンした。山なりのボールがベースラインを越えてアウトになりそうになった瞬間、ボールから目を離したジョコビッチのラケットに当たってしまった。
地面に落ちる前にラケットに当たったので、対戦相手・ミュラーのポイントになった。観客もどよめく珍プレー。思わぬ形でポイントを失ったジョコビッチはしばらくぼう然と立ち尽くしていた。大会の公式サイトには「今まで一度もなかったし、二度とあっちゃいけないこと。でも、まあ、少し集中力を欠いていたのかな。正直なところ、何を考えていたか分からない」と油断が原因だとするコメントが掲載されている。「4-1で2度ブレークしていたから笑い話だけど、2-2や2-3で負けてたりしたら、たぶん笑ってる場合じゃなかっただろうね」と振り返った。