福原愛、急上昇14歳伊藤に負けん

 卓球女子の福原愛(26)=ANA=が4日、世界選手権が行われた中国から羽田空港に帰国した。

 悔しさを抱えながらの帰国になった。今大会では、シングルス2回戦で伏兵のウクライナ選手に敗れた。「負けた直後より冷静になって、どんどんどんどん悔しい気持ちが大きくなってきた」。

 昨年末から腰痛で休養し、3月に実戦復帰したばかり。「体調はすごくよかったけど、(現地で)練習をしすぎたかな」。かつての天才少女も26歳になった。がむしゃらだった若い頃のやり方だけではベストパフォーマンスは引き出せない。「ただ練習するだけじゃなく、もっと現地での調整をしっかりしないといけない」

 16年リオデジャネイロ五輪出場への戦いも激しさを増してきた。国際卓球連盟(ITTF)がこの日発表した世界ランクで8位に入り、6位の石川佳純に次ぐ日本人2番手を守ったが、世界選手権で女子シングルス8強入りした14歳の伊藤美誠が11位に急上昇。猛追される福原は「不思議な感情だけど、うれしい。卓球界が盛り上がるし、日本選手のレベルが上がっている証拠」と、成長株の活躍を喜んだ。

 それでも、五輪のシングルス代表に選ばれる国内上位2枠の座を譲るつもりはない。「美誠も頑張ってるので、年上の先輩として頑張りたい」。

 かつての天才少女が、12歳年下の新星と切磋琢磨しながら、4大会連続の五輪出場へラストスパートをかける。

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