4冠・渡部香生子“ワセジョ”デビュー
「東京六大学水泳春季対抗戦」(19日、セントポールズ・アクアティックセンター)
競泳の日本選手権で4冠を達成し、世界選手権(7~8月、ロシア・カザン)代表にも決まっている渡部香生子(18)=JSS立石=が、東京六大学水泳春季対抗戦で“早大生デビュー”を果たした。
4月に入学後、初めて早大チームの一員として23回目となるこの大会に出場した渡部は、200メートル平泳ぎ(短水路)を2分22秒78で優勝するなど、実力通りの活躍を見せた。「団体戦なので、少しでもチームに貢献したい」。えんじ色のジャージ姿も報道陣に初披露し、「まだ違和感はあるけど、やっとチームの一員になれたかな」と、はにかんだ。
自身2度目の世界選手権に向けて、競技以外での過ごし方も心得ている。本番までは約2カ月間、海外で練習漬けの日々を送るが、「うまく息抜きもしたい。この前、自分でジェルネイルをするキットを買ったので」と目を輝かせた。
「練習では泳いで、食べて、寝ての繰り返しなので、爪をきれいにして気分を明るくしたい」。18歳の若き女王は、夏の大一番では爪だけでなくメダルも思い通りの色を狙う。