錦織V3へ初戦突破も反省 「もう少しレベル上げないと」 メンフィス・オープン
男子テニスの錦織圭(25=日清食品、世界ランク5位)が11日、第1シードとして出場しているATPツアーのメンフィス・オープン(米テネシー州メンフィス)2回戦でライアン・ハリソン(22=米国、同165位)に3-6、6-3、6-4と逆転で勝利した。8強に入った全豪オープン以来となる大会初戦を突破し、準々決勝に進出した。
ハリソンは現在こそ165位だが、12年には自己最高位の43位まで上げた米国の新星。メンフィス・オープンには予選を通過して出場した。ATPの公式サイトでは「錦織が険しい試練を生き延びた」と表現された。
錦織は第1セットを落としたものの、第2セットの序盤で2回ブレークに成功し流れを取り戻した。第3セットも第1ゲームをブレークし競り勝った。
公式サイトには「厳しい試合でした。でも、勝てて本当にうれしい」、「こういう風に勝つのは大切だと思う。だけど、もう少しレベルを上げないといけない」とのコメントが掲載されている。
錦織はこの大会で、2連覇中。3連覇がかかると同時に、優勝を逃せば世界ランキングのポイントを落としてしまう重要な大会となっている。「僕はいつも、ここでプレーするのが大好きですし、僕の大会のような気持ちになれる。タイトルを守るのは簡単じゃないですけど、気持ち的に準備はできていると思う。いいプレーをできているし、本当に気持ちよくプレーできています」と紹介されている。
錦織は次戦13日(日本時間14日)の準々決勝で、オースティン・クライチェク(24=米国、同156位)と対戦する。クライチェクもハリソンと同じく予選を突破しての出場で、第5シードで強力なサーブを武器にするイボ・カルロビッチ(35=クロアチア、同25位)を2回戦で破っている。
