カズと葛西が“レジェンド対談”
スキージャンプ男子のソチ五輪銀メダリスト・葛西紀明(42)=土屋ホーム=と、J2・横浜FCの三浦知良(47)が、21日放送のNHK総合「サンデースポーツ」で“レジェンド対談”を行った。
葛西がカズに対し「テレビでずっと見てきて、非常に刺激を与えてもらっている。競技は違うけどライバル」と話すと、カズも「励まされていると同時に、やっぱり負けたくない。勝負に身を置く選手として、自分も負けられない」とこたえた。
若い選手にまじって現役を続けている心境には共感。「若いヤツができる練習がやれないと頭にきます」と言うカズに対し、葛西は「そうですね」とうなずいた。また、選手同士で若手、ベテランの上下関係をつくらないという点でも同じ考えだと明かしていた。
40代まで現役を続けてきた原点が、98年にあることも共通している。カズは98年のフランスW杯で代表メンバーから外れたことを振り返り「いつも考えますよ。人生ずっと抱えて生きていくんだろうなと思う。それが活力、生きていく原動力となっています」と話した。
葛西は98年の長野五輪のスキージャンプ団体ラージヒルでメンバーから外れたことが原点。日本は金メダルを獲得したが、葛西は「自国で開催されるオリンピックはこの一度だけだと思って意気込んでいました。今でも長野の悔しさを持ち続けていて、それが一番のモチベーションになっていることは間違いない」と力を込めた。
今後へ向けては、将来的な目標として「全日本のコーチもやってみたい」という葛西に対し、カズは「週末にくる試合に出たい、活躍したい。それだけで毎日繰り返し、繰り返しきてる。まだ見せられるものがあると信じている。あした頑張りたいと思います」と現役への強いこだわりを見せた。