前橋育英が決勝進出 4番小川が4打点
「高校野球・春季関東大会準決勝、前橋育英8-0関東第一」(24日、上毛新聞敷島球場)
打線のつながった前橋育英が七回コールド勝ち。準優勝した13年以来3年ぶりの決勝進出を果たした。
小川龍成内野手(3年)が2安打4打点の活躍。三回に中犠飛で先制点をもたらすと、五回にもチーム2点目の右犠飛、六回にはダメ押しの2点適時二塁打を放った。
俊足巧打の遊撃手は「追い込まれるまでは長打を狙って、追い込まれてからは難しい球でも食らいついて打つことを考えています」とニッコリ。4番の役割を果たし「仕事ができた」と喜んだ。
兄・駿輝さんは同校OBで、13年夏の甲子園優勝メンバー。高橋光成(現西武)とバッテリーを組んだ。右打ちの兄とはポジションもプレースタイルも違うが「小さい頃から比べられてきて嫌だった」という。
だが、甲子園のアルプスから兄の雄姿を見て「同じ所で優勝して、アニキに追いつくぞ」と、前橋育英への進学を決断。1年夏から遊撃のレギュラーを務めてきた。
自身はまだ聖地の土を踏んだことはなく、今夏がラストチャンス。時間があれば素振りやランニングを欠かさなかった兄の努力を周囲から聞き、「2年、3年になってからは、自覚が出た。練習するようになった」という小川は「まずは関東で優勝して、甲子園で優勝することが目標」と、さらなる進撃を誓った。