明大・柳が3連投で今季4勝目
「東京六大学野球、明大3-2法大」(9日、神宮球場)
明大が逆転勝ちで勝ち点3とし、首位に立った。
先発したドラフト上位候補右腕・柳裕也投手(4年・横浜)が、6回6安打2失点、6奪三振の力投。今季4勝目を挙げた。
1回戦は1失点完投勝利、2回戦は終盤に救援したものの同点適時打を浴びてチームは敗戦。「今日はなんとしてもやらないといけないと思った」という3連投のマウンドで、エースがプライドを見せつけた。
直球は130キロ台がほとんどながら、カットボールやカーブをていねいに低めに集めてゲームメーク。昨夏習得した110キロ台のスローボールも交えて相手を幻惑し「きつかったですけど、悪いなりに割り切った投球ができた」と、責任を果たした充実感をにじませた。
打線は、柳が降板した直後の七回に、3連打などで逆転。善波達也監督は「3連投でしっかり試合を作ってくれた。本当は違うんだろうけど、試合前には『今日が一番状態いいです』と、チームに安心感を与える言葉を言ってくれてね」とエースを絶賛。「優勝するには、こういう試合を勝たないといけない。一段階、チーム力がついた試合でした」と、勝利の価値を強調した。