春季兵庫大会 明石商が2季連続優勝

優勝し、マウンド上で歓喜の輪を作る明石商ナイン=明石トーカロ球場
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 「春季高校野球・兵庫大会・決勝、明石商8-0報徳学園」(4日、明石トーカロ球場)

 明石商が報徳学園を完封で下し、昨秋に続き2季連続で兵庫大会を制した。5月末から和歌山県で行われる近畿大会への出場権を獲得。その原動力となったのはドラフト候補の山崎伊織投手(3年)だ。

 センバツではエース・吉高の控えに回り、登板はなかった。狭間監督は「本当はね、新入生の頃は山崎がエースと思っていたんですけど。ただ安定感が吉高とは違う。一発勝負のトーナメントでは使えない」と評されていた右腕。だが今春は3回戦の神港学園戦で最速148キロをマークして脚光を浴びると、続く準々決勝の市川戦では2安打完封と抜群の投球を見せた。

 そして任された決勝のマウンド。「去年の秋に吉高が報徳を完封していたので、追いつくには自分もゼロで抑えたかった」と立ち上がりから丁寧にコーナーを突いた。力強いストレートに確かな制球力、そして投球の組み立てができるようになっていた。

 許した安打はわずかに3本。試合中盤には「もっと下半身をしっかりと使うために」と両足の内転筋を何度もたたき、体を奮い立たせた。まったく不安定な部分を露呈することなく、スコアボードに並べた9つのゼロ。「自信になりました」と右腕は満面の笑みを浮かべる。

 春夏連続出場へ向け、エース・吉高と並ぶ2本目の柱を育成することが今大会の課題だった。打撃陣もしっかりと得点を積み重ね、投打のレベルはセンバツ段階よりも一段、上がった。「本当に山崎は計算外ですよ。吉高は今、調子に乗ってますからね」と明かした狭間監督。チーム内の競争が激化するにつれ、夏への死角は無くなってくる。

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