「阪神１－１１巨人」（２７日、甲子園球場）

　巨人の先発・田口麗斗投手（２０）が９回７安打１失点で、プロ３年目で初完投勝利を果たした。

　中１０日を空けての登板だったが、初回から制球も良く、持ち味の打たせて取る投球が光った。五回までは猛虎打線に二塁すら踏ませず、六回の被弾後も焦りは一切なかった。

　今季５試合目での今季初勝利とあって、試合後は「ほっとしているのがそうなんですけど、ここからがスタートだと思ってどんどん勝ちを増やしていければいいと思います」とほっとした様子で笑顔を見せた。

　「ファインプレーがたくさんあったと思います。野手の方がしっかり守ってくれたのが良かったと思います」と謙虚だったが、プロ初完投勝利には、「去年から長いイニングを投げたいという思いで秋、今年の春と取り組んできたので、そこをまず出せたのかなと思います」と自信を深めていた。

　巨人は３連勝で首位をキープ。それも伝統の一戦での勝利に「どんどん自分の持ち味を出して、球数もそうなんですけど、打たせて取るピッチングを出していければ勝ち星も増えてくると思います」と語った。