早実・清宮「軽く振っても飛ぶ」

5回、無死、右越え本塁打を放つ早稲田実業・清宮幸太郎=神宮第二球場(撮影・三好信也)
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 「高校野球春季東京大会1回戦、早実12-2町田」(2日、神宮第二球場)

 昨年夏の甲子園でベスト4に入った早実の清宮幸太郎(2年)が「4番中堅」では初となる公式戦に出場し、第3打席で右越えに高校通算36号となるソロ本塁打を放った。試合は六回コールドで2回戦に進んだ。

 五回、先頭打者の清宮は7球目の高めに入った変化球をとらえた。打球は放物線を描き右翼フェンスのはるか上へ。球場外にボールが出ないように張られているネットにボールが直撃し観衆がどよめく中、ダイヤモンドを一周した。推定飛距離は110メートルだった。

 第1打席では強いゴロの左前打を放った。第2打席は右飛。六回の第4打席は無死満塁で打順がまわってきたが、相手投手が警戒しストレートで押し出し四球を選んだ。この日の打撃成績は3打数2安打2打点だった。

 本塁打については「打った瞬間入ったなと思いました」と自画自賛。冬は筋力アップに取り組んでいたといい「全体的にレベルアップしてきていると思っているので、軽く振っても飛ぶなというのはすごく感じています」と進化を実感していた。

 センターに入った守備では四回、1死一、二塁の場面で町田の7番小松崎が放った中前打を処理。打球に突っ込んでいった清宮は一度はこぼしたもののすぐに拾い直して本塁へ正確に送球した。得点を狙った二塁走者はタッチアウトとなり補殺を記録した。守備についてはまだまだ課題を感じているようで、「距離感とかつかめてない中だったので、いい守備ができなかったなと思うんですけど…。神宮第二で春は全部やっていくので、これから外野の守備のフェンスの距離感とか、ホームの距離感とかつかんでいきたいと思います」と反省した。

 和泉監督も「去年と比べて当たると距離が出るようになりました。彼も(大きい打球を)狙っているというより、ボールを引きつけてコンパクトで打つことで結果がついてきている。狙って大振りしている雰囲気はオープン戦を含めて感じませんので」と清宮の成長を感じ取っている。センターの守備については、「本来であれば慣れ親しんだファーストをやることがチームとしてもいいんですけど、他の選手を見ているところもありまして」とチーム事情から任せているとした上で、「慣れることでいろんなことをクリアしてくれると思っています」と心配はしていなかった。

 出場を逃した選抜高校野球の開催中、清宮は当然、練習をしていた。「なんで練習しているんだという感じだった。甲子園行くと行かないとで大違いなんで、また夏にチャンスがあるので、そこへ向けてこの春の大会からやっていきたいと思っています」と決意を新たにしていた。

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