昨季で32年間の現役生活に別れを告げ、引退試合のため中日と「1日契約」を結んだ山本昌氏(50)が5日、ナゴヤドームで行われたヤクルトとのオープン戦に先発登板し、打者1人と対戦した。直球で追い込むと最後は「投げたかった」というスクリューボールで空振りを奪い、3球三振に仕留めた。約3万4千人の観衆の拍手を受け、感無量の表情を浮かべた。
数々のプロ野球最年長記録を残した球界の“レジェンド”は「ストライクが入ってほっとした。初めて楽しいと思って投げられた」と話し「スピードガンを見たら114キロも出ていた。もうちょっと(現役を)できるかなと思った」とおどけた。