大商大・吉持、「最後の試合」終え号泣

 「関西地区大学野球選手権・敗者復活2回戦 奈良学園大7-0大商大」(2日、南港中央野球場)

 楽天から2位指名を受けた大商大・吉持亮汰内野手(4年)は、前日の天理大戦で右足首へ死球を受けた影響を押して強行出場し3安打1盗塁。それでもチームが敗れ大学生活最後のゲームとなったことで「もっと富山監督と一緒に野球がやりたかった」と号泣した。

 明らかに初回の第1打席から右足を引きずっていたが、左前打で出塁すると、続く四回の第2打席でも中前打。八回の第4打席では中前打を放って出塁すると、患部の痛みを押して二塁へスタート。関西六大学リーグで通算62盗塁をマークした実績そのままに二盗を成功させた。

 「この状況で痛いとか言ってられない。最後の盗塁は監督さんに恩返しをしたかったので」と赤く目を腫らしながら明かした吉持。大学2年時に就任した富山陽一監督と二人三脚で野球に取り組んできた。打撃フォームに始まり、盗塁時のスタートの切り方、心構えまで-。日頃から「監督さんのおかげ」と言いきるほど、恩師との出会いがプロへの扉を開いてくれた。

 「自分はすべてが甘かった」と語った吉持。プロの世界でも「この4年間で教えてもらったことを生かしていきたい」と前を向いた。

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