早実・清宮 涙なし「終わりじゃない」

二松学舎との試合を振り返る早実・清宮=東京・立川(撮影・佐々木彰尚)
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 「高校野球・秋季東京大会・2回戦、二松学舎大付2-1早実」(12日、市営立川球場)

 今夏の全国ベスト4・早実が延長十回にサヨナラ負けを喫し、2回戦で敗退。来春のセンバツ出場は絶望的となった。スーパー1年生・清宮幸太郎内野手(16)が六回に先制タイムリーを放ったが、九回に同点に追いつかれ、延長戦に持ち込まれて敗れた。

 清宮は試合後の会見で、涙を見せずに「(甲子園が遠のき)5回出るというのが目標でもあったが、遠のいたと言っても、これで終わりじゃない。冬、しっかりと振って(来年の)春を迎えられたらと思う。去年のチームと比べたら(エラーや決定打など)勝負所で劣る。(来年へ向け)そういうところを自分はプレーで示していきたい」などと気丈に答えた。

 U-18日本代表チームの4番打者・清宮は「3番・一塁」で先発出場。六回の第3打席で1死二塁から二遊間をゴロで破る中前への先制タイムリーを放った。東京ナンバー1左腕と評される二松学舎大付・大江竜聖投手(2年)に対し、カウント3-2から7球目の外角球をたたきつけた。相手バッテリーらは昨夏と今春に2季連続で甲子園に出場していた。

 1-0で迎えた九回の第4打席は先頭で空振り三振。外角低めの変化球に空を切らされた。早実はその裏、先頭打者にエラーでの出塁を許すなど同点とされた。なおもサヨナラのピンチを招き、ここは先発の服部雅生投手(1年)が後続を断ったが、延長十回に連打を浴びて力尽きた。

 この日の清宮は守備でも好プレーを披露。七回には遊撃手・金子銀佑主将(2年)からの送球を股間をいっぱいに伸ばして捕球し間一髪アウト。八回には1死一塁から自身右への強烈なゴロを横っ飛びで好捕し、二塁封殺に仕留めた。

 初回の第1打席は2死無走者から遊ゴロ。四回の第2打席は2死無走者から右中間を破る二塁打。好投手・大江に四回2死までパーフェクトに抑えられていた早実打線は清宮の二塁打がチーム初安打だった。

早  実 000 001 000 0=1

二松学舎 000 000 001 1=2

 ★清宮の早実新チームでの公式戦成績( )内は打点

【秋季東京都大会】

◆1次予選

◇2回戦 東京農大一 3打数3安打5打点

中前打、右越え本塁打(2)、右中間本塁打(3)、四球

◇3回戦 保谷 3打数2安打4打点

中前打(1)、四球、中飛、右越え本塁打(3)

◆本大会

◇1回戦 小平 5打数1安打2打点

一失、右中間本塁打(2)、空振り三振、二直、中飛、四球

◇2回戦 二松学舎大付 4打数2安打1打点

遊ゴロ、右中間二塁打、中前適時打(1)、空振り三振

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