下克上ロッテ、ハム大谷を攻略し先勝

「下克上」を掲げる今江(撮影・堀内翔)
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 「CSファーストS・第1戦、日本ハム3-9ロッテ」(10日、札幌ドーム)

 レギュラーシーズン3位のロッテが同2位の日本ハム先発・大谷を攻略し、快勝した。大谷は2回2/3を6安打5失点で早々に降板した。11日の第2戦でロッテが勝てば2年ぶりのファイナルS(6試合制)進出が決まり、1勝のアドバンテージを持つリーグ優勝のソフトバンクと対戦する。

 ロッテは1点を追う二回、1死満塁から8番・今江が走者一掃の中越え適時二塁打を放ち、3-1と逆転。続く三回にも、2死から5番・福浦、クルーズ、鈴木の3者連続二塁打で2点を追加。七回に9番・田村の左前適時打、八回にも3番・清田の左越え1号ソロで加点した。

 逆転二塁打を放つなど、この日2安打3打点と大活躍した今江は、適時二塁打を「大谷選手は素晴らしいピッチャーなので、思い切っていこうとした結果、いい結果になって良かった。今年一番の感触でした」と手応えたっぷりに振り返った。

 ベンチ、チームの雰囲気を「シーズン後半から負けられない戦いが続き、いいリズムでゲームができていて、そのまま入れた」と一丸ムードを強調したが、慎重。「あと1回勝てればいいが、そんなに簡単に勝たせてもらえるとは思っていない。とにかくあと1勝できればいい」と、ファイナルS王手にも浮かれる様子はなかった。

 プロ2年目でCS初出場の先発・石川は5回を6安打2失点に抑え、1勝目。「(2度の美技を見せた)クルーズさんのおかげ。自分のピッチングができなかったがバックに助けられ、何とか五回までと思って投げました」と振り返った。

 ロッテは10年にシーズン3位からCSファーストSで2位・西武、ファイナルSでソフトバンクを破りCSを制覇。日本シリーズでもセ・リーグ優勝の中日を下し、5年ぶり4度目の日本一に輝いた。3位からの日本一は史上初で「下克上V」と話題になったが、今季も終盤まで西武と激しく3位を争ってのCS出場。下克上V再びへの期待が高まっている。

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