早実1年生エース服部が初完投
「高校野球・秋季東京大会1回戦、早実4-3小平」(10日、八王子市民球場)
来春のセンバツ資料となる大会。夏全国ベスト4の早実が苦戦の末、延長十一回サヨナラ勝ちした。
早実はスーパー1年生・清宮幸太郎内野手が三回の第2打席で同点2ランを放ったが、一度勝ち越し後に同点とされ、終盤には相手に勝ち越し機を与えるなど薄氷を踏むような勝利だった。
そんな苦戦の中で、この秋から背番号「1」を与えられた1年生エースの服部雅生投手が延長11回を投げ抜き、高校入学後の初完投を果たした。服部は旧チームでも球威を持ち味に抑え役として、西東京大会や甲子園で好投していた。
試合後、清宮に続いて共同インタビューを受けた服部は「きょうはペース配分を考えて投げました。小平さんが早いカウントで打ってきたので、スタミナ的にもそこまで疲れはなかった。先取点を与えた後は、清宮や金子さんがいるから打ってくれると思った。(2回戦以降も)自分のピッチングをしていきたい」などと語った。
早実の和泉実監督(54)は「服部が粘り強くやってくれた。1番を付けさせているし、後半は球が走っていた。練習試合を含めて初めての完投。いい経験になったと思う」と、信頼感を増していた。