中日・山本昌、有終登板で両球団に感謝

マウンド上で中日・谷繁元信監督(右)と握手する中日・山本 昌=マツダスタジアム(撮影・北村雅宏)
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 「広島-中日」(7日、マツダスタジアム)

 現役最後の登板となった中日の山本昌投手(50)が、中日、広島両球団に感謝述べた。

 山本昌は「最後にこのような舞台を用意していただき、また、カープも大事な試合にかかわらず映像を用意していただきありがとうございます」と、CS争いをかけた大一番ににもかかわらず、引退試合の舞台を用意してくれた広島に感謝。「最後は自分も真剣勝負できましたし、丸選手も真剣勝負してくれたのでうれしかったです。本当に両球団に感謝です。ありがとうございました」と、万感の思いを込めたコメントを残した。

 山本昌はこの日が、32年間の現役生活を締めくくる最終登板。打者1人限定ながら、日本球界初の“50代登板”となった。

 両チームのファンから大きな声援を受けた山本昌は、自身の半分にも満たない24歳の女房役・桂と言葉を交わしながらマウンドへ。こちらも26歳と若い、広島の1番・丸と対峙した。初球は115キロの変化球でボール。続いて116キロの変化球でボール。続く3球目、117キロの変化球を引っ掛けさせ、二塁ゴロに打ち取った。

 一塁手の森野からボールを受け取ると、解き放たれたようにうっすらと笑顔。内野陣に囲まれ、交代を告げてからマウンドに姿を見せた谷繁監督と握手した。さらに広島・新井から花束を受け取ると、たまらず大粒の涙を流した。

 スタンドのファンからは、一塁側、三塁側を問わず万雷の拍手と歓声。山本昌は大きく手を振って、歓声に応えた。三塁ベンチ前では、選手やコーチ陣1人1人と握手。涙交じりの笑顔を浮かべ、最後の舞台から姿を消した。

 山本昌は日大藤沢高から1983年のドラフト5位で中日に入団。以降32年間、中日一筋で同球団最多の通算219勝をマークした。今年は米大リーグのジェイミー・モイヤーが持つ49歳180日を超える“世界最年長勝利”を目指していたが、3月に右膝を負傷。1軍復帰戦となった8月9日のヤクルト戦で左人さし指を突き指し、勝利を手にすることはできなかった。

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