立大・笠松が初アーチ含む意地の5打点!
「東京六大学野球、慶大7-5立大」(12日、神宮球場)
立大はレギュラー定着を狙う笠松悠哉内野手(2年・大阪桐蔭)が「5番・三塁」でフル出場し、リーグ戦初安打&初本塁打となる先制2ランなど2安打5打点と大暴れした。
四回1死一塁から、思い切りよくたたいた打球は左翼席へ。「いいスイングができた」と、自賛の一打で先制点をもたらすと、五回にも2死満塁から左翼線に走者一掃の適時二塁打を放った。
今春はリーグ戦デビューを果たしたが、4試合で12打数ノーヒット。「ズルズルいってしまった。同じ失敗はしたくない」という反省から、今秋は「自分のスイングだけしようと心がけています」とテーマを掲げる。
大阪桐蔭では、2年時に甲子園で3本塁打を放ち、春夏連覇に貢献。西武・森は同級生だ。プロでの活躍を見て「負けられない。強い刺激を受けています」と、己を奮い立たせてきた。思い切りのいいスイングという原点回帰は「三振を気にせず、ブンブン振っている。自分も同じタイプかな」と森の姿も参考になった。
大活躍も実らず、チームは逆転サヨナラ負け。「負けてしまってはどうにもならない」と笑顔はなかった。それでも、2年生スラッガーの台頭は明るい材料だ。「1試合終わっただけ。まだ勝ち点も取れる」と切り替えて、飛躍を期した。