佐藤の13K2失点完投で日本6連勝!
「U-18W杯・スーパーラウンド、日本5-2カナダ」(3日・舞洲)
佐藤世那投手(仙台育英3年)が、世界を相手にまた快投した。米国戦の完封に続き、今度は13奪三振で2失点完投。スーパーラウンドの初戦で先発を任された期待に見事に応えた。
序盤は制球に苦しみ、二回には先制点を献上。しかし「フォークが決まっていたので」と、ウイニングショットを軸に試合を作ると、イニング間にブルペンでキャッチボールをして修正。中盤からは直球のキレも戻り、危なげない投球を見せた。
マーリンズに1巡目指名されたカナダの4番・ネイラーも2打席連続三振を含む無安打に。「いいピッチャーだ。フォークがよかった」と脱帽させた。
西谷浩一監督(45)は「スーパーラウンドの初戦はどうしても落とせない。カナダ打線にも合うと思ったし、一番勢いのあるピッチャーで行こうと思った」と起用理由を説明。「あまり良くない中でも試合を作るのはさすが」とたたえた。
甲子園では準優勝。あと一歩で東北初の大旗を逃した佐藤は「目標を達成できなかった悔しい思いはある」と胸中を明かす。いまや日本の右腕エースといえる活躍に「マウンドに立っている時はそういう気持ちで投げている。やるからには世界一。できることを100%出してやりたい」と力強く宣言した。