早実・清宮が10打席ぶり安打
「U-18W杯・1次ラウンドA組、日本10-1オーストラリア」(30日、舞洲)
「4番・DH」で先発した清宮幸太郎内野手(早実)が、九回1死一塁から右線二塁打。初戦のブラジル戦で適時内野安打を打ってから無安打だったが、10打席ぶりの安打が今大会初長打となった。
「打ち損じ。(バットの)先っちょでした」と不満は残った。それでも、「1本出て楽になった」と本音ももらす。
前日の米国戦では2三振を含む3打数無安打。この日も4打席目まで無安打だった。技術的には「ちょっと待ちきれない。迎えにいっている感じ」と原因を分析するが、何より1年生で代表の4番を任される責任を感じている。
唯一の1年生は「みなさんからいろいろと声をかけていただいた。『次あるじゃん』とか『そんな日もあるよ』とか」と先輩に感謝。西谷監督からも「適当に行け」と言われて「楽になった」と振り返る。
「1次リーグの勝敗が持ち越されるので、リーグ戦と言ってもトーナメントのような気持ちでやっている」と3連勝にも気を緩めることはない。「世界一に向けて自分が引っ張っていくつもりで攻撃的にいきたい」。ようやく光が見え始めたスラッガーが、若き侍を世界の頂点へけん引する。