西谷監督のアドバイス受け清宮が初長打

オーストラリア対日本 9回日本1死二・三塁、津田翔希の本塁突入の判定抗議する西谷浩一監督(右ら2人目)=舞洲(撮影・山口 登)
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 「U-18W杯・1次ラウンドA組、日本10-1オーストラリア」(30日、舞洲)

 「4番・DH」で先発した清宮幸太郎内野手(早実)が、九回1死一塁から右線二塁打。初戦のブラジル戦で適時内野安打を打ってから無安打だったが、10打席ぶりの安打が今大会初長打となった。

 試合前には西谷監督が調子の上がってこない4番に打席での心構えをアドバイスした。練習中、打撃ケージの裏へ、今大会2戦目まで内野安打1本だった清宮を呼び寄せた。

 「自分の間合いに来ないボールを打つときに、流すようなバッティングをする時がある。打撃投手の制球が悪かったこともあるかもしれませんが。よく自分の間合いで打ちたいという話をするので、自分の間合いで打ちたいなら、バットを止めないとという話をしました」

 打撃練習中、ややボール気味の球に手を出していた。しかも自分の形でスイングするのではなく、流して当てに行こうとしていた。その姿を見逃さず「今はボール球に手を出して崩れている。調子が悪くなる練習をしているよ」と声をかけ、前述したことを含めたアドバイスを送った。

 実際にオーストラリア戦の第2打席でも、清宮は外角のスライダーに流すような形で空振り三振に倒れた。「結果も出ない中で下級生の弱さが出たかなと」。打線の軸に座る4番が形を崩された三振は、周囲の打者に及ぼす影響が少なくない。

 あえて厳しいことを言うのも「自分の打撃を知っている選手だけど、もっとチームという部分を勉強しないといけない。まだ1年生で、来年、再来年もジャパンを背負ってもらわないといけない選手ですから」と語る西谷監督の親心。初戦でもカウント3ボールから狙うべきではないボールに手を出した清宮を注意した。

 阪神・西岡、日本ハム・中田、西武・浅村など大阪桐蔭出身のプロ野球選手は状況を考えての打撃ができる選手が多い。ワンマンではなく、周囲から信頼を寄せられる4番へ-。西谷監督のアドバイスは1年生から異常なまでの注目を集める清宮の将来を見据えている。

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