球児8回3失点、公式戦5戦目で初黒星
「四国ILp、香川3-1高知」(29日、レクザム)
高知の藤川球児投手(35)が先発登入団後最長の8回を投げて完投し、11三振を奪ったものの、9安打3失点(自責2)で公式戦登板5試合目にして初黒星を喫した。
球数121球での完投負け。直球の最速は144キロで、六回には初本塁打も喫した。それでも藤川は「投げるたびに体力がついている。全然疲れていないし、達成感がある」と、晴れやかな笑みを浮かべた。
阪神時代に2軍で3度の完投があるが、1軍では経験がない。高知では14日の愛媛戦の77球が最多で、この日は一気に球数を増やした。リリーフだけではなく、先発完投の力も示した121球。メジャーから帰国して再起を目指す男にとって、収穫の大きいマウンドとなったようだ。
後期リーグ戦は9月中旬まで行われる。藤川は残り2試合に登板予定で「もう1点もやりたくない」と力強く話した。