東海大相模・小笠原8強 最速149キロ
「全国高校野球・3回戦、遊学館2-11東海大相模」(15日、甲子園)
東海大相模(神奈川)が夏では準優勝した10年以来、5年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。先発した今秋のドラフト候補、小笠原慎之介投手(3年)8回を6安打2失点(6奪三振)で勝利に貢献した。
試合を終えた小笠原は「まだまだ課題が残っているので、課題を直してまた甲子園(のマウンド)に立ちたいです」と謙虚に語った。先発ということで「イニングが後ろにあるのでペース配分を考えました」と試合をつくることを優先させた。
打者2人の出番となった初戦の分まで躍動した。初回、二回と1本ずつ安打で走者を出したものの、危なげなく3アウトを取った。三回には三塁・藤原の失策と、犠打処理の際の自らの野選で1死一、二塁のピンチを招いたが、後続は二飛と左飛に打ち取った。
だが、六回につかまった。1死から広橋に左線を破られる二塁打を許すと、続く高本にも適時打となる二塁打で続かれた。死球、中飛を挟んで、7番・藤原にも適時打を許し、この回、2点を献上した。
七回は三者凡退。八回は先頭に安打を許したが、三振と併殺打で三人で締めた。九回は背番号10の北村朋也(2年)にマウンドを譲った。小笠原は「北村が後ろにいたので、八回まで全力でいけました」と余裕を持って振り返った。
最速は二回、左打者・中村に対して外角高めに投じた5球目、ファウルになった直球が149キロを計測した。
打っては八回、10-2で迎えた2死一塁の場面で右翼への適時三塁打も放った。
準々決勝の相手は第12日(17日)の第2試合、花咲徳栄(埼玉)に決まった。