早実が決勝へ、清宮「絶対甲子園へ」

日大三を破って決勝進出を決め、ほえる早実・清宮幸太郎=神宮球場(撮影・西岡正)
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 「高校野球・西東京大会準決勝、早実2-0日大三」(24日、神宮)

 早実のスーパールーキー、清宮幸太郎内野手(1年)は前4戦と同じく「3番・一塁」で先発し、決勝の2点二塁打など3打数1安打、2打点。早実は先発・松本皓投手(3年)が9回3安打の完封で清宮の打点による2点を守り切り、26日の決勝に進出した。

 清宮は第2打席の三回裏2死一、三塁の場面で、日大三の先発投手がカウント3ボール2ストライクから投げた7球目、130キロの外めストレートを踏み込みながらバットの真っ芯でとらえ、打球は瞬く間に右中間最深部のフェンス上部の常設ネットを直撃、2走者が生還した。

 一回裏の第1打席は1死三塁でストレートの四球。六回裏の第3打席は空振り三振に倒れた。公式戦では4月入学以来、37打席目での初三振。八回裏の第4打席も2死無走者から空振りの3球三振を喫した。

 清宮は試合後、「チャンスで回り、ここで1本出さなければと思った。いいところへ来たボールを打っただけです。よく飛んでくれました。(他の打席では)2つも三振しているので、ボールを振る課題が見つかり、修正したい」などと自身の打撃を振り返った。

 最多で5度の出場チャンスがある甲子園へ向け、その最初の目標達成まであと1勝となった。小学校低学年だった2006年の夏、清宮は甲子園で再試合となった早実-駒大苫小牧の決勝戦を観戦し、野球への道を選んだ。この日はあらためて「自分の野球のきっかけとなったのが甲子園。そこへ帰るというか絶対に行きたい。明後日(あさって)の決勝も絶対にいいところで自分や(4番で主将の)加藤さんに回ってくると思う。そこで点を積み重ねて優勝したいです。1年生で出させていただいているので、2、3年生の思いを背負いながら、自分の1打で勝てたらうれしいという気持ちです」と決意を新たにした。

 西東京での黄金カードともいえる早実-日大三戦では、これまでも斎藤佑樹(現日本ハム)が全国制覇を達成した2006年夏の決勝戦などで名勝負を繰り広げてきた。今年は試合を重ねるごとにチーム力を上げてきた早実が、スーパー1年生・清宮らの活躍で優勝候補の筆頭だった日大三を振り切った。

 三塁側の早実応援スタンドにはこの日から、吹奏楽部が加わり決戦ムードを盛り上げた。清宮は「試合前から『三高さんは強いぞ』と自分に言い聞かせていた。相手がどう思っているかは分かりませんが、自分ではライバルだと思っているので、そこに勝てたのは大きいです」と、喜びを表した。

 夏デビューとなった今大会、清宮は準決勝まで16打数9安打9打点で打率・563。

【清宮・今夏の全打席】(打撃結果後ろの数字は打点)

▽3回戦(18日)東大和南 3打数1安打(1打点)四球、四球、二直、投ゴロ、遊越え安(1)

▽4回戦(19日)府中西  3打数2安打(3打点)左中二(1)、左線二(2)、右飛、四球

▽5回戦(20日)日野 4打数4安打(3打点)中越え三、右安(1)、中安、中犠飛(1)、中越え二(1)

▽準々決勝(22日)八王子 3打数1安打(0打点)二ゴロ、死球、一ゴロ、中安、死球

▽準決勝(24日)日大三 3打数1安打(2打点)四球、右中越え二(2)、空振り三振、空振り三振

※1回戦、2回戦はシード

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