「巨人２－１広島」（３０日、東京ド）

　巨人が逆転サヨナラ勝ちで勝率５割に戻した。０－１で迎えた九回、１死一、三塁から阿部が右前同点打。続く亀井の左犠飛で試合を決めた。先発の高木勇も八回１失点と好投。２番手マシソンが２勝目。

　広島は八回に丸の１１号ソロで先制したが、黒田が復帰後初完封を目前にして巨人打線につかまった。

　試合後、お立ち台に呼ばれた巨人・阿部が「サイコーで～す！」といつものフレーズを発すると大歓声が沸き上がった。「高木も頑張っていましたし、何とかできてよかったです。ここで打たないと叩かれると思って頑張りました。今日の勝ちは大きいと思うので、また貯金生活ができるように明日頑張ります」と連勝を誓った。

　サヨナラ犠飛を放った亀井は「いいとこ取りしてしまいました。３打席ツーシームで引っ掛けさせられていたので、何とか逆方向に打球が上がってよかった。ホントに高木には申し訳なくて、あとで１００円あげます」と笑わせていた。

　原監督は「非常にプレッシャーのかかる場面で選手が非常にいいプレーをしてくれました」と完封負け目前からの逆転劇を称賛。「うちのクリーンアップですし、あの辺がいいバッティングをすると、チームはいいムードになると思います」と巻き返しへ手応えを感じた様子だった。