PL学園コールド勝ちで3回戦進出
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「春季高校野球・大阪大会2回戦、PL学園14-1今宮工科」(26日、大体大浪商グラウンド)
存続問題に揺れるPL学園が今宮工科に5回コールド勝ちを収めた。3番に座る辻涼介外野手(3年)が3安打4打点4得点の大活躍で打線を引っ張り、四回までに14点を奪った。
同校の校長で野球部監督を兼務する草野裕樹新監督は「選手は一生懸命やってくれています。春は上位に進出して夏に備えたい?その通りです」と目を細める。
存続問題で揺れているが、辻は「自分たちは甲子園を目指して与えられた環境でやるだけなので」と力を込めた。力強いスイングだけでなく、遠投で106メートルをマークする強肩強打の外野手。体つきもしっかりしており、シートノックでは右翼からホームまで矢のようなノーバウンド送球を見せるなど、かなり素質は高い。
今春は1回戦で本塁打も放っており「将来の目標はプロ野球選手。大学に入ってからプロを目指したい」と憧れの世界を見据える辻。今後の状況は不透明だが、転機を迎える高校3年のシーズンで、懸命にプレーする姿が印象的だった。