「巨人３－０阪神」（５日、東京ド）

　巨人先発のドラフト３位ルーキー・高木勇人投手（三菱重工名古屋）がプロ２試合目の登板で初完封。９回を２安打無失点に抑え、２勝目を挙げた。

　試合後、ヒーローインタビューのお立ち台で「まだ実感がないというか…本当に良かったです」と振り返った高木勇。プロ初登板初先発となった前回登板（３月２９日・ＤｅＮＡ戦）では、６回２失点でプロ初勝利。これに満足することなく「次へ次へと思って、しっかり今日のために準備をしてきた。とにかく自分のピッチングをしようと。それだけを心がけて投げました」という言葉通り、気持ちのこもった１１６球だった。

　一、二回を無安打無失点に抑えて好発進。三回、先頭の梅野に右前打されたが、崩れない。後続を抑えて無失点で切り抜けると、四回から八回までは無安打に抑えた。九回２死から鳥谷に二塁打を許し、上本に四球を与えて２死一、二塁。このピンチにも慌てず、続く西岡を遊ゴロに仕留めて９つの「０」をべた。

　原監督も「見事。投げっぷりがいい。真っすぐにしても（力の）入れどころが上手。プロ野球人としてスタートしたばかりだが、非常にいいスタートを切った」と絶賛した。

　打線は二回１死二、三塁から暴投の間に先制。さらに１死三塁から、亀井の左犠飛で追加点。七回には亀井が右翼に３号ソロを放って援護した。