敦賀気比 サヨナラ勝ち 一時は同点も

9回、サヨナラ打を放った林中(右端)を迎える敦賀気比ナイン=甲子園(撮影・金田祐二)
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 「選抜高校野球・準々決勝、静岡3-4敦賀気比」(29日、甲子園)

 敦賀気比・平沼翔太投手(3年)にとって、一度は切り抜けたと思われたピンチだった。3点リードの五回、1死満塁から9番・三瓶にスクイズを決められて1点献上。さらに2死二、三塁で最も警戒していた静岡の1番打者・鈴木を迎えた。 カウント1ボール2ストライクからの4球目。平沼が投じた低めのチェンジアップに鈴木のバットは空を切ったように見えた。ワンバウンド捕球した捕手・嘉門が打席の鈴木にタッチしたが、橘球審の判定は「ファウル」。その後、鈴木の中堅正面やや後方へのライナー性の打球を山本が捕球できず。2者生還を許し、同点となった。

 3-3のまま迎えた九回、2死一、二塁から3番・林中の左越え二塁打で敦賀気比がサヨナラ勝ち。昨夏に続く4強進出を決めた。

 五回の判定について、試合後の平沼は「審判が『ファウル』と言えば、ファウルですから。切り替えて何とか抑えようと思った」と冷静に振り返った。捕手の嘉門は「(バットにボールが)当たった音は聞こえました」と証言した。

 準決勝は大阪桐蔭と対戦する。昨夏の甲子園でも同じ準決勝で9-15で敗れた因縁の相手だ。2年生エースとして先発した平沼は六回途中12失点と打ち込まれた。雪辱の機会到来に、プロ注目の右腕は「自分の投球を貫いて、思い切っていきたい」と燃えていた。

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