県岐阜商・高橋11Kで1失点完投も…
「選抜高校野球・1回戦、県岐阜商4-1松商学園」(24日、甲子園)
最速152キロ右腕の県岐阜商・高橋純平投手(3年)が、9回2安打1失点。11三振を奪う好投で、完投勝利を収めた。
初回先頭の百瀬に対した2球目、勢いよく振った右腕から放たれたストレートが150キロを計測した。スタンドが大きなどよめきに包まれると、立ち上がりは2三振を奪って3者凡退に仕留めた。
しかし1点を先行した直後の二回、安打と失策で1死一、三塁のピンチを招くと、酒井のスクイズで同点に追いつかれた。
それでも失策した坂下の汚名返上勝ち越し3ランが飛び出すと「(気持ちが)楽になりました」(高橋)と安定した投球を披露。「脱力して5割ぐらい(の力)で投げました」という四回以降は1人の走者も許さず、パーフェクトに抑えた。
試合後「甲子園のマウンドは楽しかったです」と振り返った高橋。自身の投球については「(序盤に)力みすぎたので50点」と自己採点した。
「(高橋は)最初はバタバタしてしまったが、イニングが進むにつれてよく投げてくれた」と県岐阜商・小川信和監督。投げながら修正できる点を「それが彼のすごいところ」と話していた。