ソフトB松坂最速146キロ3回無失点
「オープン戦、阪神-ソフトバンク」(4日、甲子園)
ソフトバンクは9年ぶり日本球界に復帰した松坂が先発した。キャンプ中にシート打撃や紅白戦での登板はなく、今年初の実戦マウンド。阪神打線を相手に3回を投げて、4安打無失点。2三振2四球、全57球で直球の最速は三回にゴメスに投じた146キロだった。
二回に先頭のマートン、江越と連続安打を許したが後続を断った。三回も1死から鳥谷、上本の連続安打などで2死満塁のピンチを迎えたが、マートンを遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
降板後、取材陣に対応した松坂は「久しぶりの実戦ですし、緊張というか、ふわふわして、ちょっとうまく力が入らない感じでした」と不安定だった立ち上がりを振り返った。
3回4安打無失点については「結果がいいにこしたことはないですけど、まずは実戦で投げられたということが一番。最後のイニング(三回)はやっと落ち着いて、力のあるボールがいきだしたので、それはよかった」と納得の表情を見せた。
ただ、「全体的にはよくないです。まだ3月の頭ですし、気にしていないです」と話し、「あらためて出てきた問題というのはない。キャンプの時から考えていたものがまだ残っているというだけ」と想定内の投球であったと説明した。
「今日みたいな(ふわふわした)感覚は今日だけだと思うので、次からは落ち着いて投げられると思います。(開幕までの実戦登板は)あと2試合になるか、3試合になるか分からないですけど、打者に対して投げていくことで自然と状態が上がっていくと思う」と手応えを口にした。
甲子園は横浜高校時代に春夏連覇を果たした思い出の地。試合前、外野でウオーミングアップを済ませるとマウンドに立ち寄り、感触を確認してから三塁ベンチ裏に引き上げた。スタンドからは「松坂~」「お帰り~」などと“凱旋”を歓迎する声援が飛んでいたが「うれしいですね。阪神ファンの方からも声をかけていただいたし、うれしかったです」と素直に喜んだ。
西武時代の06年6月9日以来、3190日ぶりとなる甲子園のマウンドだったが「投げづらさは感じなかった。ちょっと風が強くて、そういう意味では投げづらかったですけど、マウンドは投げやすかったです。いい球場だなと思った」と振り返っていた。
【一回裏】
鳥 谷 中飛
上 本 空振り三振
西 岡 四球
ゴメス 遊ゴロ
【二回裏】
マートン 中前打
江 越 右前打
横 田 二ゴロ
梅 野 見逃し三振
【三回裏】
大 和 左飛
鳥 谷 中前打
上 本 右前打
西 岡 中飛
ゴメス 四球
マートン 遊ゴロ