タイブレーク制度 各地区の裁量に

 日本高野連は22日、大阪市内で9地区代表者懇談会・軟式部委員会を開き、3月20日の理事会に提出されるタイブレーク制度の原案を取りまとめた。

 昨年11月に、今春の各地区大会からタイブレーク制度を導入することが決定。この日は開始イニングや内容などを議論した。走者については無死一、二塁からスタートし、何番から始めるかについては各チームで選択ができる形になる見通し。すでに国体や神宮大会では1死満塁からタイブレークを行っていたが、無死一、二塁に統一するよう働きかけていく方針だ。

 開始イニングについては延長九回で打ち切り、十回からタイブレークに入るか、延長十二回で打ち切って十三回からタイブレークに入るかは各地区の選択制。シード権を争うポイントにもなる春季の都道府県大会について、タイブレークを導入するかは各地区の裁量に任せるという。

 会見した相澤理事は「長い議論をしてきたが、タイブレークが理にかなっている。これを一つのきっかけに、選手の健康管理とスムーズな運営に生かしていきたい」と語った。今後、甲子園大会や甲子園に直結する大会でタイブレークを導入するかについては、竹中事務局長は「検討していく」と明かした。

 また軟式では今夏の第60回選手権大会からタイブレークを導入する方向で原案がまとまった。同大会では延長十二回で終了し、十三回から無死一、二塁でスタート。ただし決勝に関してはタイブレークを導入せず、延長十五回で打ち切り、引き分け再試合となる。8月31日までに決着がつかなければ、両校優勝という形になる。

 昨年の準決勝で3日連続のサスペンデットゲームとなり、延長五十回の末に決着した中京-崇徳戦の事例があっただけに、相澤理事は「ああいうことがあって、軟式に関しては早く導入した方がいいだろうという意見があった」と語った。

 硬式も軟式も3月20日の理事会で承認されれば、正式に導入が決定する。

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