ハム稲葉の“侍魂”でマドンナJ連勝

 「第6回IBAF女子野球W杯・1次予選、日本19‐0香港」(2日、サンマリン)

 女子野球の世界一を決めるW杯宮崎大会第2日は、侍ジャパン女子代表(通称・マドンナジャパン)が香港に快勝。2勝0敗でA組のトップに立った。日本は3日のベネズエラ戦で勝てば無条件で2次予選に上位(各組上位2チーム)で進む。B組は米国、カナダがともに2勝0敗で2次予選上位進出を決めた。

 “二枚腰”の強さだ。前日の豪州戦から先発野手を5人、入れ替えた。

 前日の西朝美捕手(26)=AFB TTR=に代わり4番に入った金由起子内野手(36)は初回、二走から相手暴投で一気に本塁を奪う好走塁を見せると、二回には無死満塁から右前2点適時打と、前回のW杯カナダ大会で打点王を獲得した実力を見せつけた。

 金の所属するホーネッツ・レディースが北海道にある縁で親交のあった、日本ハム・稲葉の引退を「今朝、知りました。ショックでした」と話した金。

 チーム最年長の金は、ベテラン同士ということもあり、稲葉から「やれることをやるだけ」という言葉をもらって、糧にしていた。

 「今日は、稲葉さんの“全力疾走”にあやかって、とにかく全力でプレーしました」と振り返った。

 自身5度目のW杯だが「今回は、普通にやれれば勝てる。何よりチームワークがいい」と話した金。「おばさんが、引っ張っていきます」と、衰え知らずの元気者が、4連覇へ弾みをつけた。

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