日本文理、新井が逆転サヨナラ2ラン

9回日本文理1死一塁、日本文理・新井 充(4)にサヨナラ本塁打を浴び泣き崩れる富山商・岩城 巧=甲子園(撮影・保田叔久)
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 「全国高校野球・3回戦、日本文理6-5富山商」(21日、甲子園)

 “北信越旋風”を巻き起こす両者が、3回戦で激突、幕切れは劇的だった。

 日本文理は二回2死三塁、9番・飯塚が富山商の好投手・森田の高め変化球をたたき、右前に運んで先制。これに対して富山商は、1‐3で迎えた八回に6本の長短打を集めて一挙4点を奪い逆転。プロ注目の日本文理・飯塚を攻略した。

 しかし日本文理は九回裏、先頭の4番・池田が中前打。1死後、6番の新井充が左翼へ逆転サヨナラ2ランを放った。

 八回途中から登板し、打たれた富山商・岩城は泣きじゃくってマウンドを降りた。

 日本文理は5年ぶりにベスト8進出した。

 試合後のインタビューで大井道夫監督は「あきらめないというのがうちのモットー。最後まで頑張ろう」と言い続けていたことを話した。

 殊勲の新井は「自分が決めるのでなく次につなごうという気持ちで打席に入りました。打った瞬間、行ったかなと思いました。生まれて初めてあんないいバッティングができました」とその一打を振り返った。

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