引退の坪井さん、温かい激励相次ぎ感激
神戸市内で18日に引退会見、米独立リーグでの過酷な体験などを回顧した坪井智哉さんが19日にブログを更新し、寄せられた温かいコメントの多さに感激した。
坪井さんは会見に先立つ15日、ブログでファンに引退を報告した。その「今まで応援してくださった真の坪井智哉ファンの皆様、本当にありがとうございました」という書き込みに対して引退会見後、かつてないほどのコメントが寄せられた。
「あなたは私のヒーローでした」「Yahooニュースで知ってびっくりしたと同時に涙がぽろぽろでてきました」「父がずっと応援していましたが、認知症が進み、坪井さんのことももう理解ができません。体が不自由で家にこもりがちだった父に、楽しみを与えて下さってありがとうございました」などと心のこもったコメントが相次いだ。
これに対して坪井さんは「ただただコメントの多さ、温かい内容に驚いています。同時に温かい気持ちになりました」と感激、感謝した。
引退会見で坪井さんは今季プレーした独立リーグでの日々をしみじみと語った。
住む家すら与えられず、試合中にその日の宿をどうするか頭を悩ませたことも。見かねたチームメートがホームステイ先の家に頼んでくれ、そこに泊めてもらえても、今度は飼い犬とソファを取り合うという壮絶な日々を送ったことを打ち明けた。
そんな厳しい日々のあと、日本へ帰って来て包まれたファンの温かさに坪井さんはこの日「今後は全くの白紙ですが、何かしら野球界に携わることができて、将来的に恩返しできたらこれほど嬉しいことはありません」と、野球から離れたくない自分を改めて発見したようだった。