元阪神のピアース・ジョンソンは今?ダルと同僚で欠かせないブルペン陣の一員に

 2019年にセットアッパーとして阪神のブルペン陣を支えたピアース・ジョンソン投手。58試合に登板し、リーグ2位の40ホールド、防御率1・38の好成績を残した。

 同年オフ、育児や家族との時間を優先するためパドレスと2年契約を結んでメジャーに復帰。コロナ禍で短縮シーズンとなった1年目は24試合の登板で3勝1敗、防御率2・70と結果を残した。今シーズンはダルビッシュと同僚となり、3月16日のホワイトソックスとのオープン戦で内転筋を痛めて負傷者リスト入り。開幕メンバーからは外れたが、4月14日に戦列復帰を果たした。

 直後は故障の影響からか本来のパフォーマンスを発揮できていなかったが、5月に入ると12試合の登板で1勝、防御率0・84と圧倒的な成績を残し、ナ・リーグ西地区で首位に立つチームに大きく貢献している。

 阪神時代は150キロ超のストレートに加え、大きくタテ割れするパワーカーブが魅力だった右腕。スタットキャストによると、現在はカーブ(74・1パーセント)とシンカー(25・5パーセント)の2球種のみを駆使し、16イニングで24奪三振と日本でプレーした時と同様に高い奪三振率を誇っている。阪神の渉外担当者が「あのカーブは大きな武器になるよ」と獲得直後に語っていた通り、右腕にとって無くてはならない武器となっている。

 2020年3月にデイリースポーツのインタビューに応じた際には「息子が未熟児で生まれ、合併症で新生児用集中治療室に入らなければならなかった。とてもつらい思いをしました。僕にとって一番大切なのは家族。みんなで一緒にいることは重要」と米球界復帰の真相を明かしていた。その上で「バックが本当にいいプレーをした。ウメノ、チカモト、キナミ、ホウジョウ、オオヤマ…みんなが僕を助けてくれた。キュウジ(藤川)とコウスケ(福留)が僕の知らないことを英語で教えてくれた。新しい環境にうまく順応できたのは、2人の存在が大きい」とチームメートに感謝していた。

 そしてファンにも「ファンの皆さんは僕を日本人選手と同じように歓迎してくれた。感謝の気持ちしかない。ガンバリマス!」と奮闘を誓っていたジョンソン。奇しくもパドレスと同様に阪神も現在、セ・リーグ首位に立っている。在籍はわずか1年だったが、虎に大きなインパクトを残した右腕。今は海の向こうで懸命に腕を振っている。

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