大谷翔平、「1番投手」で米自己最速164キロ!2安打! 公式戦リアル二刀流へ「頑張りたい」

降板後にリモート取材に応じた大谷
パドレス戦に先発するエンゼルス・大谷=ピオリア(共同)
米大リーグ、パドレス戦に「1番・投手」で出場したエンゼルスの大谷翔平。1回にスネルから中前打を放つ=21日、ピオリア(共同)
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 「オープン戦、パドレス4-1エンゼルス」(21日、ピオリア)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「1番・投手」で出場し、メジャー4年目で初めてリアル二刀流を実現させた。投げてはメジャー自己最速を更新する101・9マイル(約164キロ)を計測し、4回2安打1失点、2四球5奪三振。打っては2打数2安打1四球で9試合連続安打とし、打率を・636(22打数14安打)まで上げた。

 試合前のブルペンで22球を投げて肩をつくった大谷が、その7分後に打席の中でプレーボールを迎えた。球団広報部によると、1916年以降、先発投手では誰一人としてやったことのない1番での出場。メジャー4年目で初めてリアル二刀流を実現させた大谷は、パドレスのエース左腕スネルに対し、ワンボールからの2球目、高めの153キロ直球を中前へはじき返し、オープン戦初戦から継続している連続安打試合を9に伸ばした。

 後続の遊ゴロで二塁へ滑り込み、左すね付近に泥をつけたまま上がった初回のマウンド。先頭打者には甘く入ったスライダーを右翼線三塁打され、いきなりピンチを背負ったが、2番タティスを142キロスプリットで空振り三振に仕留めると、クロネンワースを159キロ直球で遊ゴロ(三塁走者が生還)、4番プロファーを154キロ直球からの122キロカーブで中飛に打ち取った。

 二回の投球は先頭マイヤーズをスプリットで空振り三振に斬るなど三者凡退。

 三回は先頭に四球を与えた後、見逃し三振と右前打で1死一、二塁。2度目の対決となったタティスにはツーストライクと追い込んだ後の3球目、咆哮とともに投じた1球はメジャー自己最速を更新する101・9マイル(約164キロ)を計測。結果はファウルだったが、最後はスライダーで三飛。次打者を四球で歩かせ、2死満塁の窮地に陥りながらもプロファーを129キロカーブで見逃し三振に仕留める粘りの投球を披露した。

 四回は三者凡退。2死走者なしから7番カラティニをスプリットでこの日5つ目の三振を記録し、マウンドを降りた。降板後はブルペンに入り、追加投球した。

 打者では三回の第2打席で四球を選び、五回には2番手メランソンから左中間を破る痛烈なな当たり。二塁へのスライディングのタイミングが遅れてオーバーランでタッチアウトとなった(結果は単打)。4試合ぶりの打席でも快音を響かせ、調子の良さをうかがわせた。

 マドン監督によると、リアル二刀流については今月初旬に話し合いの中で予定していたという。この日は敵地到着前に自軍の施設で約10分の室内打撃で調整したという大谷は、リアル二刀流について「自分自身で打って点を取るならそれだけで楽になるんじゃないかなというか、取ってもらった点数というのはどうしても大事に大事にしたがるところがあると思うんですけど、もし自分で(点を)取れるなら、ある程度、自分で役割も果たしたという自信もあると思うので、よりアグレッシブにマウンドでも攻めれるかなと思います」と相乗効果を口にした。また、公式戦での実現には「そうなるように頑張りたいなと思ってこっちに来ましたし、逆に2、3年間、そういう活躍ができなかったというのは期待されてただけに不甲斐ないなという気持ちはもちろんあったので、頑張りたいなと思っています」と意欲を見せた。

 投球では三回のタティスに対する164キロを計測した直球について言及。「意識というか、いいバッターなのでやっぱり、注意しないといけないな、というのがあるかなと思いますね」と意図的に投げたことを明かし、「実際投げてみて、最後のポップフライ(三飛)も僕の投げ損じなので、ラッキーだなというのは正直あるんですけど、それに対してしっかりと良いアングルでコンタクトしに来てるというのもありますし、ボール球を見送るときも姿勢もさすがだなって思うところもあるので、それは投げながらでも、いい勉強になるかなと思います」と相手の技術を称えた。

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